レチノールのようにハリを与えるバクチオール化粧品
Bakuchiol
バクチオール配合コスメ
バクチオールは、インド原産の植物バブチ(Psoralea Corylifolia)の種子から得られる天然由来成分です。レチノールと類似した遺伝子発現プロファイルを示すことが研究で報告されており、光安定性が高く・低刺激という特性から、敏感肌向けのエイジングケア※成分として注目されています。シェルシュール(cherchœur)では、セラミド処方との組み合わせにこだわりながら処方に取り入れています。
※「エイジングケア」とは、年齢に応じたうるおいケアのことです。
About Bakuchiol
バクチオールとは
バクチオールはフェノール系モノテルペノイドに分類される天然由来成分で、バブチ(Psoralea Corylifolia)の種子に含まれます。アーユルヴェーダでは古くから利用されてきた植物素材に由来し、Natrue認証取得・ISO16128自然指数1(完全天然由来)の原料です。
皮膚科学の分野では、レチノール(ビタミンA)と類似した遺伝子発現プロファイルを持つことがDNAマイクロアレイ解析によって示されており、「レチノール様機能性成分」として化粧品研究者の注目を集めています。レチノールとは化学構造が全く異なる植物由来成分でありながら、複数の共通する遺伝子群を活性化することが確認されています。
バクチオール
Bakuchiol / INCI: Bakuchiol
Product Info
- 化粧品表示名 バクチオール
- 植物学名 Psoralea Corylifolia(バブチ)種子由来
- 認証 Natrue認証 / ISO16128 自然指数1
- 外観 淡黄色の粘性液体(純度≧99%)
- 安定性 優れた光安定性・加水分解安定性
Features
- レチノールとは異なる化学構造を持つ完全な植物由来成分
- 光安定性が高く、朝夜を問わず使用しやすい
- 低刺激性。レチノール使用時に生じやすい鱗屑・刺激感が少ない
- 広い範囲の化粧品原料と相溶性を持つ
- 幅広い抗酸化作用(複数のラジカル種に対応)
バクチオールはバブチ(バブチ)オイルとは異なります。バブチオイルには光毒性物質であるソラレン・イソソラレンが数百〜数千ppm含まれており、化粧品への外用には適していません。シェルシュール(cherchœur)が採用するバクチオールは純度99%以上に精製され、ソラレン含有量が極めて低く抑えられた素材です。
Bakuchiol(精製品)
バクチオール
- 純度99%以上
- ソラレン含有量:極めて低い(1ppm程度)
- 残留溶媒:検出なし〜微量
- 化粧品への外用に適した安全素材
Babchi Oil(バブチオイル)
バブチオイル
- バクチオール含有量が少ない(1〜12%程度)
- ソラレン・イソソラレンを高含有(光毒性のリスク)
- ヘキサン等の残留溶媒を含む場合がある
- 規格化されておらず化粧品用途には不適
※ 上記は成分に関する研究・素材情報の概要です。本製品の効能効果を示すものではありません。
Three Properties
研究が示すバクチオールの3つの特性
バクチオールは皮膚科学領域で複数の特性が研究されています。シェルシュール(cherchœur)がバクチオールに着目する理由を、3つの観点から整理します。
01
エイジングケアへの
働きかけ
DNAマイクロアレイ解析によって、レチノールと類似した遺伝子発現プロファイルが確認されています。コラーゲン(I・III・IV型等)や弾性線維関連遺伝子、ヒアルロン酸合成酵素(HAS3)、アクアポリン3(AQP3)など、肌のハリ・うるおいに関わる複数の遺伝子群の活性化が研究で示されています。
02
広範囲な抗酸化作用
ペルオキシル・ヒドロキシル・スーパーオキシド・過酸化亜硝酸・一重項酸素など複数のラジカル種を消去するとされる研究が報告されています。また、NRF2経路を介した内因性の抗酸化防御系の活性化も示唆されており、これはレチノールにはない独自の特性です。
03
肌を穏やかに整える
COX-1・COX-2(シクロオキシゲナーゼ)やリポオキシゲナーゼ(LOX)の阻害活性が報告されており、炎症性メディエーターの産生調節への関与が研究されています。ニキビや酒さに関連するTIG1遺伝子の上方調節も確認されています。
「レチノール様」機能特性の科学的根拠
Collagen
コラーゲン産生への関与
ヒト真皮線維芽細胞を用いた培養試験で、バクチオール添加によりI・III・IV型コラーゲンの産生量の増加が確認されました。レチノールと同等の方向性が示されています。
Elastin
エラスターゼ阻害作用
エラスチンを分解するエラスターゼの活性阻害が確認されました(ESI遺伝子の上方調節:Fold Change +2.7)。弾性繊維の維持に寄与する方向への研究データです。
Moisturizing
保湿関連分子への関与
ヒアルロン酸合成酵素HAS3の上方調節(19-fold)、アクアポリン3(AQP3)の上方調節が確認。肌のうるおいや水分輸送チャネルへの働きかけが研究で示されています。
Low Irritation
刺激の少ない作用機序
CRABP(レチノイン酸結合タンパク質)の下方調節により、レチノイン酸が引き起こす毒性経路を抑制すると考えられています。レチノールと効果が類似しながら刺激が少ない理由のひとつとされています。
上記はSytenol A(バクチオール精製品)の素材研究データです。バクチオールとレチノールの表皮のしわ・色素沈着への効果を比較した二重盲検試験(44名・12週間)では、両群間に統計的な有意差は見られませんでした。一方、鱗屑・刺激感はバクチオール群で統計的に有意に少ない結果が示されています。
抗酸化力の比較:バクチオール vs α-トコフェロール(ビタミンE)
| ラジカル種 | バクチオール | α-トコフェロール | 比率 |
|---|---|---|---|
| ペルオキシル | 12,211 | 1,432 | 約8.5倍 |
| ヒドロキシル | 9,723 | 94 | 約36倍 |
| 過酸化亜硝酸 | 515 | 9 | 約57倍 |
| 脂質過酸化(IC50 µg/ml) | 0.48 | 36.30 | 約62倍優れる |
単位:µmol TE/g(脂質過酸化はIC50値)。数値はSytheon社提供データより。
※ 上記はバクチオール素材の研究データです。本製品の効能効果を示すものではありません。
Why cherchœur
敏感肌のエイジングケア※とセラミド処方
シェルシュール(cherchœur)がバクチオールを処方に取り入れる理由は、敏感肌向けブランドとしての一貫した処方哲学と、セラミド処方との組み合わせに皮膚科学的な文脈があるからです。
01
敏感肌に
なじみやすい選択
レチノールは有効性が高い成分ですが、刺激反応(鱗屑・赤み・ひりつき)が生じやすい面があります。バクチオールはレチノールと類似した研究が蓄積されながら、低刺激性という点で敏感肌のスキンケアに取り入れやすい成分です。
02
光安定性による
使いやすさ
レチノールは光で分解されやすいため夜間使用が基本ですが、バクチオールは優れた光安定性を持ち朝夜を問わずスキンケアに取り入れやすい特性があります。日中の酸化ストレスへのアプローチとしても使用できます。
03
セラミド処方との
相補的な組み合わせ
バクチオールはAQP3(アクアポリン3:肌の水分輸送チャネル)の発現に関わるとされる研究が報告されており、5種のヒト型セラミドによるラメラ構造を意識した細胞間脂質補給と、多角的にうるおいへアプローチする組み合わせとして位置づけています。
処方コンセプトについて
シェルシュール(cherchœur)のバクチオール配合製品(モイスチャーマトリックスVX)には、バクチオールとあわせて3-O-エチルアスコルビン酸(ビタミンC誘導体)・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性ビタミンC誘導体)も配合しています。メラニン産生に異なる機序で働きかけるビタミンC誘導体と、遺伝子発現レベルでのエイジングケアへの働きかけが研究されているバクチオールを組み合わせることで、多角的な処方設計を目指しています。
ノーブルヒル(Noblehill)のデュアルグロウセラムへのバクチオールはNobile Hillブランドのコンセプトに沿った処方として採用しています。
※「エイジングケア」とは、年齢に応じたうるおいケアのことです。
FAQ
よくあるご質問
バクチオールは「天然のレチノール」ではありません。レチノール(ビタミンA)とバクチオールは化学構造が全く異なります。バクチオールはバブチ植物由来のフェノール系モノテルペノイドで、ビタミンAとは別の成分です。
「レチノール様」と呼ばれる理由は、DNAマイクロアレイ解析によって両者の遺伝子発現プロファイルに劇的な類似性が確認されたからです。化学構造は全く異なるにもかかわらず、肌の状態に関わる複数の遺伝子群を類似した方向に調節することが研究で示されています。「レチノールに似た働きが期待できる植物由来成分」として理解していただくのが正確です。
はい。バクチオールはレチノールと比較して低刺激性に優れた成分として研究されており、敏感肌の方に取り入れやすい特性を持ちます。レチノール使用時に起こりやすい鱗屑・刺激感が、バクチオール使用群では統計的に有意に少ないことが臨床試験で示されています。
シェルシュール(cherchœur)のバクチオール配合製品はいずれもセラミド処方を基盤としており、うるおいを整えながらエイジングケア※成分を取り入れられる設計です。初めてお使いになる際は少量からお試しください。
朝・夜どちらでもお使いいただけます。バクチオールは優れた光安定性を持つ成分であり、レチノールとは異なり光によって分解されにくい特性があります。
朝の使用では日中の紫外線・環境ストレスに対する抗酸化アプローチとして、夜の使用ではスキンケアのエイジングケア※成分として、朝晩継続してお使いいただくことをお勧めしています。朝使用時は日焼け止めを合わせてお使いください。
レチノール誘導体はビタミンA(レチノール)の化学的な誘導体であり、皮膚内でレチノールを経てレチノイン酸へと変換される代謝カスケードを経由して作用します。シェルシュール(cherchœur)ではレチニルリノレートを採用しています。
一方バクチオールはビタミンAとは化学構造が全く異なる植物由来成分です。レチノイン酸受容体(RAR)を介した作用経路ではなく、複数の遺伝子群を直接調節する独自の機序を持つとされています。モイスチャーマトリックスVXにはバクチオールとビタミンC誘導体(3-O-エチルアスコルビン酸・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)が配合されており、それぞれ異なる機序でエイジングケア※へのアプローチを多角的に組み合わせた処方設計としています。