角層をうるおいで満たす天然保湿因子化粧品

Natural Moisturizing Factor

天然保湿因子(NMF)配合コスメ

天然保湿因子(NMF)は、角質層の細胞内に存在し、肌のうるおいを保つ水溶性の保湿成分群です。シェルシュール(cherchœur)では、アミノ酸類・ピロリドンカルボン酸・乳酸ナトリウムを中心としたNMF処方を、セラミドによる細胞間脂質補給と組み合わせることで、角質層の保湿を2層から支えるアプローチを処方哲学の核としています。

天然保湿因子(NMF)とは

NMF(Natural Moisturizing Factor)とは、角質層の角質細胞内に存在する水溶性の保湿成分の総称です。アミノ酸類・ピロリドンカルボン酸(PCA)・乳酸塩・糖類などから構成され、角質細胞内の水分を保持し、肌のやわらかさとうるおいを維持する重要な役割を担っています。

NMFの主要成分はフィラグリン(filaggrin)というタンパク質に由来します。フィラグリンが角質化の過程で分解されることで、NMF成分が角質細胞内に放出されます。フィラグリン遺伝子の変異は乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎との関連が研究されており、NMFの重要性は皮膚科学において広く認識されています。

フィラグリンからNMFへ:角質層での生成過程

プロフィラグリン

顆粒層のケラチノサイト内に蓄積される前駆体タンパク質。ケラトヒアリン顆粒の主要構成成分。

フィラグリン

角質化の過程でプロフィラグリンが脱リン酸化・切断されて生成。ケラチン線維を束ねる構造タンパク質として機能したのち、さらに分解が進む。

天然保湿因子(NMF)

フィラグリンがプロテアーゼによって最終分解されることで生成。アミノ酸類(約40%)・ピロリドンカルボン酸(約12%)・乳酸塩(約12%)などが角質細胞内に放出され、水分保持に働く。

フィラグリン遺伝子(FLG)の機能喪失型変異は、NMF産生の低下・経表皮水分蒸散量(TEWL)の増加・敏感肌・アトピー性皮膚炎のリスク上昇と関連することが研究により示されています。

~40%

アミノ酸類

Serine, Glutamic Acid,
Alanine, etc.

NMFの最大構成成分。セリン・グルタミン酸・アラニンなど複数のアミノ酸が含まれます。高い吸湿性を持ち、角質細胞内の水分保持の中心を担います。

~12%

ピロリドンカルボン酸(PCA)

Sodium PCA /
Pyrrolidone Carboxylic Acid

グルタミン酸の環化によって生成される有機酸。非常に高い吸湿性を持ち、保湿成分として優れた特性があります。Na塩(ピロリドンカルボン酸Na)の形で化粧品に配合されます。

~12%

乳酸ナトリウム

Sodium Lactate

乳酸のNa塩。NMFの構成成分のひとつであり、高い保湿性と肌なじみの良さを持ちます。角質層のpH維持にも関わるとされています。

※ NMF中の構成比率は文献値(Elias PM et al.)に基づく概算です。本製品の配合比率を示すものではありません。

角質層の保湿を2層から支える

角質層の保湿機能は、大きく2つの構造によって担われています。ひとつは角質細胞のを満たす細胞間脂質(セラミド・コレステロール・脂肪酸によるラメラ構造)、もうひとつは角質細胞のに存在するNMFです。

シェルシュール(cherchœur)では、この2つの構造の双方に働きかける処方設計を一貫した哲学としています。セラミド処方によって細胞間脂質を外側から補いながら、NMF成分によって細胞内の水分保持を支える——この2層のアプローチが、シェルシュール(cherchœur)のほぼ全ラインナップにNMFが配合されている理由です。

角質層の保湿構造:2層のアプローチ

Layer 01 — Intercellular

細胞間脂質
セラミド処方

5種のヒト型セラミド(EOP・NG・NP・AG・AP)を、セラミド:コレステロール:脂肪酸=1:1:1(モル比)で設計。角質細胞の間を満たすラメラ液晶構造を意識した処方で、うるおいを与えます。

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Layer 02 — Intracellular

細胞内保湿
NMF処方

アミノ酸類・ピロリドンカルボン酸(PCA)・乳酸ナトリウムを組み合わせたNMF処方。角質細胞内の水分保持を支え、肌のやわらかさとうるおいを維持します。

尿素(ウレア)を配合しない理由

尿素もNMFの構成成分のひとつであり、高い保湿性と角質軟化作用を持つ成分として知られています。しかし高濃度では刺激感を生じやすく、敏感肌の方に不向きな場合があることも報告されています。

シェルシュール(cherchœur)は敏感肌の方に安心して使っていただける処方を優先する観点から、尿素を配合しない設計を選択しています。アミノ酸類・ピロリドンカルボン酸・乳酸ナトリウムの組み合わせによって、刺激の少ない処方でNMFの主要な保湿機能を補うアプローチをとっています。

よくあるご質問

どちらも保湿に関わる成分ですが、働く場所と仕組みが異なります。

NMF(天然保湿因子)は角質細胞の内部に存在し、細胞内の水分を保持します。アミノ酸類・ピロリドンカルボン酸・乳酸塩などの低分子成分が集まって働きます。もともと肌に存在する成分であり、外用することで角質層の水分保持をサポートします。

ヒアルロン酸は主に真皮の細胞外マトリックスに存在する高分子多糖体で、外用時は分子量が大きいと角質層内に浸透しにくく、主に肌表面での水分保持・皮膜形成として機能します。低分子化や誘導体化によって浸透性を高めた製品も存在します。

シェルシュール(cherchœur)ではNMFをセラミド処方と組み合わせることで、細胞間・細胞内の両方からうるおいを整えるアプローチを採用しています。

尿素はNMFの構成成分のひとつであり、保湿性・角質軟化作用に優れた成分です。しかし、高濃度では敏感肌の方に刺激感を生じやすいことが知られており、シェルシュール(cherchœur)では敏感肌の方に安心してお使いいただける処方を優先する観点から、尿素を配合しない設計を選択しています。

代わりにアミノ酸類・ピロリドンカルボン酸(PCA)・乳酸ナトリウムを組み合わせることで、刺激が少なくNMFの主要な保湿機能を補う処方としています。

はい。セラミドとNMFは角質層の異なる層・異なる仕組みで保湿に関わっているため、組み合わせることに皮膚科学的な意義があります。

セラミドは角質細胞のを満たす細胞間脂質として、ラメラ構造によるうるおいのベースを形成します。NMFは角質細胞のに存在し、細胞内の水分を保持します。この2つの構造は補完的であり、シェルシュール(cherchœur)ではどちらか一方ではなく両方に働きかける処方を全ラインで一貫して採用しています。