お肌のうるおいバリアや敏感さをサポートするカルシウム配合化粧品一覧

Calcium / POs-Ca

カルシウム配合コスメ

カルシウムイオン(Ca²⁺)は、皮膚の角質層でケラチノサイトの分化を導く「司令塔」として機能することが皮膚科学研究で示されています。シェルシュール(cherchœur)では、北海道産馬鈴薯デンプン由来の高水溶性カルシウム素材POs-Ca®(ホスホリルオリゴ糖Ca)を採用。セラミド処方・NMF処方を補完するカルシウムイオンの役割に着目した処方設計としています。

カルシウムイオンの皮膚での役割

ヒトの皮膚にはカルシウムイオン(Ca²⁺)が存在し、表皮の各層でその濃度が異なるカルシウムグラジエント(濃度勾配)が形成されています。この濃度勾配は、ケラチノサイトの分化・角質層の形成・肌のうるおい維持に深く関わっていることが、皮膚科学研究により示されています。

表皮のカルシウムグラジエント

顆粒層

Ca²⁺が最も高濃度に局在。ケラチノサイトの分化を促進し、角質層形成の「司令塔」として機能。タイトジャンクションがCa²⁺の流出を防ぐ。

Ca²⁺ 高

有棘層

中程度のCa²⁺濃度。ケラチノサイトが分化を進める段階。

Ca²⁺ 中

基底層

Ca²⁺濃度が最も低い。ケラチノサイトの増殖が行われる段階。

Ca²⁺ 低

基底層 →

→ 顆粒層

このカルシウムグラジエントが乱れると、ターンオーバーに影響を与え、うるおいのある肌状態を保ちにくくなると考えられています。タイトジャンクション(顆粒層の第2バリア)が正常に機能することで、Ca²⁺が顆粒層に適切に保たれます。

01

ケラチノサイト分化の制御

顆粒層の高濃度Ca²⁺がケラチノサイトの分化シグナルとして機能。フィラグリン・インボルクリン・ケラチン等の角質層形成タンパク質の発現に関与し、良質な角質層の形成を支えます。

02

タイトジャンクションとの連携

顆粒層のタイトジャンクション(第2バリア)がCa²⁺の流出を防ぎ、濃度勾配を維持します。タイトジャンクションが正常に機能することで、肌のCa²⁺バランスが保たれます。

03

細胞間脂質産生への関与

ケラチノサイトの分化過程においてラメラ体の分泌が行われ、セラミドをはじめとする細胞間脂質が角質層へと放出されます。Ca²⁺はこの分泌の調節にも関わっているとされています。

※ 上記は成分・皮膚科学に関する研究の概要です。本製品の効能効果を示すものではありません。

ホスホリルオリゴ糖Ca(POs-Ca®)とは

シェルシュール(cherchœur)が採用するカルシウム素材は、塩化カルシウムや乳酸カルシウムのような一般的なカルシウム塩ではありません。グリコ栄養食品株式会社が提供するPOs-Ca®(ホスホリルオリゴ糖Ca)は、植物由来のデンプンから得られるリン酸化オリゴ糖をカルシウム塩として調製した高水溶性のカルシウム素材です。

ホスホリルオリゴ糖Ca(POs-Ca®)

Calcium Phosphoryl Oligosaccharides

Product Info

  • 化粧品表示名 ホスホリルオリゴ糖Ca
  • INCI名 Calcium Phosphoryl Oligosaccharides
  • 由来原料 植物デンプン
    (北海道産馬鈴薯デンプン)
  • 提供元 グリコ栄養食品株式会社

Features

  • 馬鈴薯デンプン由来のリン酸化オリゴ糖のカルシウム塩
  • 高い水溶性。無色透明で製剤への配合がしやすい
  • 熱安定性・pH安定性に優れた安定素材
  • 食品原料としての使用実績もある安全性の高い素材
  • 一般的なカルシウム塩と異なり、リン酸化オリゴ糖がカルシウムイオンのキャリアとして機能

POs-Ca®に関する研究データ

in vitro試験(ヒト表皮ケラチノサイト培養)およびヒト臨床試験(肌荒れ気味の女性21名・8週間)より

In Vitro — 角質層形成

角質層形成タンパク質への働きかけ

POs-Ca添加により、角質層形成に関わるケラチン1・インボルクリン・トランスグルタミナーゼ1の遺伝子発現が有意に増加することが確認されました。

In Vitro — 細胞間脂質

セラミド・コレステロール産生への働きかけ

POs-Ca添加により、角質層の細胞間脂質であるセラミドNSおよびコレステロールの産生量の増加が認められました。

Clinical — 保湿

角質層水分量・TEWLへの働きかけ

無塗布部と比較して、POs-Ca配合製品の使用により角質層水分量の有意な増加と、経表皮水分蒸散量(TEWL)の有意な低減が確認されました。

Clinical — 肌状態

肌のキメ・角質層状態への働きかけ

POs-Ca配合製品の使用により、肌のキメ個数の有意な増加(キメが細かくなる方向)と、重層剥離率の有意な低下が確認されました。

※ 上記はPOs-Ca®単体素材に関する試験データです。シェルシュール(cherchœur)製品での効能効果を直接示すものではありません。本製品はすべて化粧品カテゴリーです。

セラミド処方・NMF処方との関係

シェルシュール(cherchœur)がPOs-Caに着目する理由は、カルシウムイオンがセラミド処方・NMF処方の双方と深く関わる成分であるからです。

カルシウムイオン(司令塔) POs-Ca® 配合

顆粒層に局在するCa²⁺がケラチノサイトの分化シグナルとして機能。角質層形成の出発点となる。

フィラグリン発現誘導 → NMF産生 NMF処方と連動

Ca²⁺シグナルがフィラグリン遺伝子の発現に関与。フィラグリンはNMF(アミノ酸類・ピロリドンカルボン酸等)の前駆体タンパク質であり、シェルシュール(cherchœur)のNMF処方とつながる経路です。

ラメラ体分泌 → 細胞間脂質放出 セラミド処方と連動

ケラチノサイトの分化過程でラメラ体が分泌され、セラミドをはじめとする細胞間脂質が角質層へ放出されます。Ca²⁺はこのラメラ体分泌の調節にも関与しているとされます。シェルシュール(cherchœur)のセラミド処方は、この細胞間脂質を外側から補う役割を担います。

うるおいのある肌状態へ

正常なCa²⁺濃度勾配のもとで良質な角質層が形成され、細胞間脂質(セラミド処方)と細胞内保湿(NMF処方)が連携することで、肌のうるおいが保たれます。

シェルシュール(cherchœur)の処方思想

シェルシュール(cherchœur)のスキンケアは、5種のヒト型セラミドによる細胞間脂質の補給、NMFによる細胞内保湿の支援、そしてPOs-Caによるカルシウムイオンの補給という3つのアプローチを組み合わせることで、角質層のうるおいを多角的に支える処方設計を目指しています。

カルシウムイオンはこれらの仕組みを皮膚科学的に結びつける存在として、シェルシュール(cherchœur)が特に着目する成分のひとつです。

よくあるご質問

カルシウムイオンが皮膚のケラチノサイト分化に重要な役割を担うことは皮膚科学的に確立した知見ですが、スキンケア処方においてカルシウムを意図的に配合している製品はまだ多くありません。

シェルシュール(cherchœur)では、カルシウムイオンがセラミド産生・フィラグリン発現(NMF産生)の双方に関わるという皮膚科学的な文脈から、POs-Ca®(ホスホリルオリゴ糖Ca)を採用しています。北海道産馬鈴薯デンプン由来の高水溶性素材であり、食品原料としての使用実績もある安全性の高い成分です。

食事から摂取したカルシウムは骨をはじめ全身で利用されますが、肌の角質層に必要なカルシウムイオンが十分に届くかどうかは別の問題です。皮膚に直接カルシウムイオンを補う外用アプローチには、内服とは異なる意義があると考えられています。

シェルシュール(cherchœur)ではPOs-Ca®を化粧水・美容液に配合し、スキンケアとして肌へのカルシウムイオン補給を処方設計に組み込んでいます。

はい。POs-Ca®は高い安定性と安全性を持つ素材であり、食品原料としての使用実績もあります。肌への刺激が少なく、敏感肌の方にも取り入れやすい成分です。

POs-Ca®を配合したエッセンシャルモイスチャライザーBX・バリアブーストモイスチャライザーはいずれもシェルシュール(cherchœur)のセラミド処方を基盤とした化粧水であり、敏感肌の方のうるおいケアとしてお使いいただける設計です。ただし、初めてお使いになる際は少量からお試しいただくことをお勧めします。