肌荒れを防ぎ、安定したお肌に導くビタミンB6誘導体

Vitamin B6 Derivative

ビタミンB6誘導体配合コスメ

ビタミンB6(ピリドキシン)は、皮脂バランスや肌の状態を整える成分として皮膚科学研究で注目されてきた水溶性ビタミンです。シェルシュール(cherchœur)では、セラミド合成に関わる酵素反応との深い関わりにも着目し、ビタミンB6誘導体をセラミド処方を補完するキー成分として幅広い製品に採用しています。

ビタミンB6の皮膚での働き

ビタミンB6はピリドキシン・ピリドキサール・ピリドキサミンの3形態の総称です。体内・皮膚内では活性型のピリドキサール5'リン酸(PLP)に変換され、100種類以上の酵素反応の補酵素として機能します。アミノ酸代謝・脂質代謝・免疫応答など、皮膚の恒常性維持に広く関与する成分です。

Derivative

ビタミンB6誘導体

Pyridoxine Ester /
Cyclic Phosphate

Conversion

ピリドキシン

Pyridoxine
(Vitamin B6)

Active Form

ピリドキサール5'リン酸

PLP
(補酵素として機能)

01

皮脂バランスへの関与

PLPは皮脂腺での脂質合成に関わる酵素の補酵素として機能します。ビタミンB6欠乏時に脂漏性皮膚炎様の症状が現れることが古くから報告されており、皮脂バランスへの関与が研究されています。

02

肌を穏やかに整える

PLPはNF-κBを介した炎症性サイトカインの産生調節や、免疫応答に関わるリンパ球・マクロファージの機能維持に関与します。肌を穏やかに整える成分としての研究が蓄積されています。

03

アミノ酸代謝・皮膚タンパク質との関わり

トランスアミナーゼの補酵素として、コラーゲン構成アミノ酸(プロリン等)やフィラグリン構成アミノ酸(ヒスチジン等)の代謝に関与し、皮膚タンパク質合成を広く支持します。

04

スフィンゴ脂質代謝との深い関わり

セラミドを含むスフィンゴ脂質合成の起点となる酵素・セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)はPLP依存性酵素です。ビタミンB6はスフィンゴ脂質代謝の根幹に関わる補酵素前駆体として位置づけられています。

※ 上記は成分に関する皮膚科学研究の概要です。本製品の効能効果を示すものではありません。

セラミド処方とビタミンB6誘導体

シェルシュール(cherchœur)のスキンケアは、5種のヒト型セラミドをセラミド:コレステロール:脂肪酸=1:1:1(モル比)で設計したセラミド処方を核としています。このセラミド処方にビタミンB6誘導体を組み合わせることには、皮膚科学的な文脈があります。

Ceramide Synthesis Pathway

セリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)とPLP

セラミドをはじめとするスフィンゴ脂質の生合成は、セリンとパルミトイルCoAを縮合してスフィンガニンを生成する反応からはじまります。この最初の反応を触媒するのがセリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)であり、SPTはPLP(ピリドキサール5'リン酸)を補酵素として必要とするPLP依存性酵素です。

セリン+パルミトイルCoA → スフィンガニン

SPT(セリンパルミトイルトランスフェラーゼ)が触媒。PLPが補酵素として必須。スフィンゴ脂質合成の出発点。

スフィンガニン → スフィンゴシン / フィトスフィンゴシン

セラミドの塩基骨格(スフィンゴイド塩基)が形成される。

スフィンゴイド塩基+脂肪酸 → セラミド

EOP・NG・NP・AG・APなど、多様な構造のヒト型セラミドが生成される。

ビタミンB6誘導体の外用がSPT活性に直接影響することを示した臨床データは現時点で限られています。シェルシュール(cherchœur)では「セラミド合成の出発点となる酵素反応に関与する補酵素の前駆体として、ビタミンB6はスフィンゴ脂質代謝と深い関わりを持つ」という皮膚科学的な文脈において、ビタミンB6誘導体の配合に意義を見出しています。

cherchœurでは水溶性・油溶性2種のビタミンB6誘導体を製品特性に応じて使い分けています。いずれも皮膚内でピリドキシンを遊離し、PLPへと変換されます。

Water-Soluble

環状ピリドキシンリン酸

Cyclic Pyridoxine Phosphate

ピリドキシンの4'・5'位がリン酸でブリッジされた環状構造の水溶性誘導体。皮膚透過性に優れ、水性処方・化粧水・美容液への配合に適しています。

Formulated Products

  • モイスチャーマトリックスNS
  • モイスチャーマトリックスES
  • モイスチャーマトリックスVX
  • モイスチャーマトリックスHS
  • モイスチャーマトリックスUVプラス
  • エッセンシャルモイスチャライザーBX
  • バランシングモイスチャライザー
  • アドバンストエッセンスAZ

Oil-Soluble

トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン

Pyridoxine Trishexydecanoate

ピリドキシンの3つのヒドロキシル基すべてに分岐鎖脂肪酸がエステル結合した油溶性誘導体。高いエモリエント性を持ち、セラミド等の油性成分との相溶性に優れます。

Formulated Products

  • ベビーマトリックスF
  • モイスチャーマトリックスQ

処方思想について

シェルシュール(cherchœur)のセラミド処方は、角質層の細胞間脂質の組成を参考に、外側からセラミドを補うアプローチを核としています。ビタミンB6誘導体は、皮脂バランスへの働きかけや肌を穏やかに整える観点に加え、スフィンゴ脂質代謝の根幹に関わる補酵素の前駆体という生化学的な文脈で、セラミド処方を多角的に補完する成分として位置づけています。

よくあるご質問

皮脂バランスが気になる方・ニキビ肌の方・乾燥しながらも皮脂が出やすい混合肌の方に特に取り入れやすい成分です。また、肌を穏やかに整える働きへの研究が蓄積されており、敏感肌の方にも使いやすい安全性プロファイルを持っています。

シェルシュール(cherchœur)のビタミンB6誘導体配合製品はいずれもセラミド処方を基盤としているため、乾燥が気になる方・敏感肌の方にも適した設計です。

シェルシュール(cherchœur)では、セラミドとビタミンB6誘導体の組み合わせには皮膚科学的な文脈があると考えています。セラミドが角質層の細胞間脂質を外側から補う成分であるのに対し、ビタミンB6はセラミドをはじめとするスフィンゴ脂質合成に関わる酵素(SPT)の補酵素・PLPの前駆体として、スフィンゴ脂質代謝と深い関わりを持つ成分です。

ただし、外用したビタミンB6誘導体がSPT活性に直接影響することを示した臨床データは現時点で限られており、「セラミド産生を高める」という効果を保証するものではありません。あくまでも処方思想における位置づけとしてご理解ください。

はい。ビタミンB6誘導体は安全性・安定性が高く、日常的なスキンケアに継続して取り入れやすい成分です。水溶性誘導体(環状ピリドキシンリン酸)・油溶性誘導体(トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン)ともに、肌への刺激が少ない成分として知られています。

各製品の使用方法に従って、朝晩のスキンケアにお使いください。肌に異常を感じた際はご使用をお控えいただき、皮膚科医にご相談ください。